小麦粉とは？

小麦粉は、小麦をひいて作った粉です。小麦粉の成分の70～80％はデンプン、そして少しのタンパク質を含んでいます。タンパク質の中にあるグルニテンには、水を吸収するとグルテンとなる性質があります。小麦粉には主に3つの種類があります。

• ・強力粉
• ・中力粉
• ・薄力粉

この3つの違いは、グルテンの量の違いです。強力粉のほうがグルテンの量が多く、ずっしりと重く粘り気があります。中力粉→薄力粉と順にグルテンの量は少なくなって、軽い粉になっていくのです。

たこ焼き粉とは？

たこ焼き粉の主成分は、小麦粉です。小麦粉とは含まれている原材料に違いがあります。たこ焼き粉として販売されている粉の中には、あらかじめかつお節や昆布の粉、粉末醤油、植物油脂、ベーキングパウダーといった味付けや焼きやすいための工夫がされていることが多いです。実際にたこ焼き粉として販売されている粉の多くは、卵と水を加えるだけで簡単にたこ焼きが作れる、というものがほとんどでしょう。粉の段階ですでにたこ焼きを作るための味付けがしてある状態です。

味付けのポイント

たこ焼き粉には、たこ焼きの味を決めるかつお節や昆布の粉末が含まれています。自宅で味付けをする場合は和風だしの素を使うと簡単です。また粉末醤油はわざわざ粉末を用意する必要はありません。液体の醤油を足せばOKです。ジューシーな味わいをプラスする要素である植物油脂は、直接生地に加えなくても天かすを具材として使えばジューシーさが補えます。

もし自宅にベーキングパウダーがあるようであれば、膨らみやすいように足してあげてください。ただし、たこ焼き粉に含まれているベーキングパウダーの量はごくわずかなので、省いても問題ありません。これらを薄力粉100gに対し、出汁350ml・卵1個・醤油少々・塩ひとつまみ・ベーキングパウダー少々の割合で加えてください。

小麦粉でたこ焼きを焼くときのポイント

・水分量に気をつける

生地の中で粉の割合は少ないほうが美味しいたこ焼きができるのですが、粉が少なすぎると焼けにくくなってしまいます。温度や油といった他の条件がしっかりと整っていない状態で焼くと、皮ができずにひっくり返すことができません。水分量を多くしすぎないようにするのがポイントです。

・たこ焼き器には油をしっかりとなじませる

たこ焼き粉の中には、植物油脂が含まれているとお話ししました。植物油脂はジューシーさをプラスするだけでなく、焼いたときのくっつきにくさのためにも一役買っています。

たこ焼き器によっても異なりますが、天かすをプラスする場合であっても、油はたっぷりとひくようにしましょう。たこ焼き器全体に油をしっかりと馴染ませると、ひっくり返しやすくなって上手く焼けます。

・温度に気をつける

たこ焼きは高温でジュっと焼くことで、外はカリっと中はふんわりと焼き上がります。タコ焼き器が十分に温まっていない状態で生地を流し入れてしまうと、外側が焼けるころには中まですでに火が通り、ひっくり返してもたこ焼きが丸くなりません。しっかりと温めてから焼くことが大切です。